地下生菌の大多数は担子菌門および子嚢菌門に属し、地上生のキノコから進化したことが判明しております。一方、ケカビやクモノスカビのように、一般的には「カビ」と称される種が多く含まれるケカビ亜門の中にも、トリュフ型の子実体を形成する種が知られています。これらの種は、担子菌や子嚢菌の地下生菌と比べると、日本ではあまりお目にかかることができない大変珍しいグループです。しかし、当会の山本航平氏(現:国立科学博物館)の研究により、近年、日本において多くの新属、新種、新産種の存在が明らかにされております。
今回、これらケカビ亜門に含まれる地下生菌の中で、国内で報告されている全種の写真を掲載いたしました。(中には地下よりも腐朽材上に子実体を形成する種も知られていますが、ここではこれらも掲載いたします)
今後は担子菌、子嚢菌の地下生菌の写真集も作成する予定ですので、気長にお待ちいただければ幸いです。